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ハルピュイアイ Harpuiai

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ハルピュイアイ
Harpuiai

ギリシア神話の女怪。海ポントスの息子タウマスとオケアノスの娘エレクトラの間に生れた,旋風を人格化した存在で,数は通常2人だが,3人とされることもある。翼をもつ女,あるいは人間の女の顔をした鳥の姿に表わされ,死者の魂を鋭い爪でつかみ冥府に運ぶとみなされた。トラキアのフィネウス王の食卓を荒していたところをアルゴ船の乗組員として彼のもとへ来たカライスとゼテスに追払われ,ストロファデス島に逃れたとされる。

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百科事典マイペディアの解説

ハルピュイアイ

ギリシア神話の風の精,また女の頭をもった3羽の怪鳥。単数形ハルピュイア。人や物,食物をかすめ,食卓を汚すという。
→関連項目エレクトラ

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世界大百科事典 第2版の解説

ハルピュイアイ【Harpyiai】

ギリシア神話の怪物。単数形はハルピュイアHarpyia。一般に複数形で語られる。その名は〈掠(かす)める女たち〉の意。もともと風の精であったらしく,ホメロスの叙事詩では,人間をさらっていずこへとも知れず運び去る旋風にすぎないが,のちに有翼の乙女,または女の顔をもった猛禽となり,食卓を襲って食物を掠め,残りの食物もひどい悪臭で台無しにする貪欲で汚らわしい存在と考えられた。【水谷 智洋】

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