ハンナラ党(読み)ハンナラトウ

百科事典マイペディア 「ハンナラ党」の意味・わかりやすい解説

ハンナラ党【ハンナラとう】

新韓国党と民主党が合同して1997年に結成された韓国の保守政党。ハン・ナラは「大いなる国」または「一つの国」という意味。2008年2月に就任した李明博大統領の与党。李政権発足直後の国会では,統合民主党に次ぐ第2党だったが,2008年4月の総選挙で4年ぶりに院内第1党の座に復帰した。軍事政権の流れを汲む親米保守系議員も多く,比較的親日的とされるが,基本的には民族主義が強く,独島問題や従軍慰安婦問題では厳しい対日批判に転じる。2012年12月の大統領選挙では朴槿恵候補を擁立,野党統合民主党の文在寅候補と接戦を展開したが,朴槿恵候補が勝利し,ハンナラ党は二代続けて大統領与党となった。北朝鮮は一貫してハンナラ党を敵視しており,南北対話再開は難しい局面が続いている。
→関連項目セヌリ党朴槿恵

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ハンナラ党」の意味・わかりやすい解説

ハンナラ党
ハンナラとう
Grand National Party

韓国の政党。 1997年 11月,大統領選挙の直前にキム・ヨンサム (金泳三) 大統領主導のもとに,新韓国党と第3野党の民主党が合党して成立。党名の「ハン」は大きい,1つ,韓の意味を表わし,「ナラ」は国をさす。 96年に新韓国党の母体となった民主自由党の元総裁であるノ・テウ (盧泰愚) 元大統領が政治献金疑惑で訴追されたのを受け,新韓国党のイメージを一新するために合併・新党設立へと踏み切った。 97年 12月の大統領選挙ではイ・フェチャン (李会昌) 総裁が出馬し 38.7%の得票率を得たが,自由民主連合と提携した金大中に敗れた。しかし国会では過半数を占めており,国会と大統領府で立場が逆転する結果となった。 98年8月党大会では再び李会昌を総裁に選出

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