接戦(読み)セッセン

デジタル大辞泉 「接戦」の意味・読み・例文・類語

せっ‐せん【接戦】

[名](スル)
力量が同じ程度でなかなか決着のつかない勝負。「接戦が続く」
敵と味方が接近して戦うこと。
戦いを交えること。
「直ちに奸党かんとうと―すべし」〈竜渓経国美談
[類語]熱戦激戦激闘混戦乱戦乱闘死闘血戦歴戦決戦連戦乱軍奮戦奮闘デッドヒートクロスゲームシーソーゲーム

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精選版 日本国語大辞典 「接戦」の意味・読み・例文・類語

せっ‐せん【接戦】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 近寄って戦うこと。敵味方が互いに接近して戦うこと。また、その戦い。接近戦。
    1. [初出の実例]「接戦一昼夜」(出典:日本外史(1827)三)
    2. 「第五に兵士は銕扇を携へて接戦の用に供ふ」(出典:西洋聞見録(1869‐71)〈村田文夫〉後)
    3. [その他の文献]〔漢書‐匈奴伝〕
  3. 戦いを交えること。いくさをすること。
    1. [初出の実例]「大連部率子弟及奴等、築于稲城而接戦」(出典聖徳太子伝暦(917頃か)上)
    2. 「天朝への恐れあれば決して他藩と接戦(セッセン)を致すべしとは存じ申さず」(出典:近世紀聞(1875‐81)〈染崎延房〉五)
  4. 力が同じ程度で勝敗のなかなかきまらない戦い。せりあった戦い。きわどい勝負。
    1. [初出の実例]「今迄に類のない程の接戦であったのが敵味方のいづれにも属してゐない観衆まで熱叫せしめたのである」(出典:学生時代(1918)〈久米正雄〉競漕)

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普及版 字通 「接戦」の読み・字形・画数・意味

【接戦】せつせん

相接して戦う。〔漢書、匈奴伝上〕單于(ぜんう)~の大將軍と接戰すること一日、會(たまたま)れて大風る。兵、左右を縱(はな)ちて、單于を圍む。~に獨り壯騎數百と、の圍みを潰(やぶ)りて、西北走す。兵、夜之れをふも得ず。

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