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ハーベイ・ロードの前提 ハーベイ・ロードのぜんていthe Presuppositions of Harvey Road

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ハーベイ・ロードの前提
ハーベイ・ロードのぜんてい
the Presuppositions of Harvey Road

経済政策の立案・決定を行う人々は高潔無私の賢人であるという前提。ところが選挙で選出される議員は選挙民の利害を反映した政策を好むから,この前提は成り立たないという逆説的な使い方がなされる。すなわち,一般に知的エリートの優位性を前提にした経済理論を批判的に総称する場合の用語であり,特にケインズ経済学の立脚する基盤が賢人支配,エリート支配であることを含意している。ちなみにハーベイ・ロードとは,J.M.ケインズ自身が生れたケンブリッジの町 (通り) の名前である。特に財政赤字を拡大することにより有効需要を確保しようとする考え方で,レーガン,サッチャー両政権の基本哲学となるなど 1980年代に全盛を誇ったが,J.M.ブキャナンや A.ワーグナーらの財政学者からこうした批判を受けた。

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