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バルク書 バルクしょBook of Baruch

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

バルク書
バルクしょ
Book of Baruch

ユダヤ教のいわゆるバルクの黙示録中の一書。第1神殿崩壊後バビロニアからパレスチナに送られた手紙の形式をとっている。ユダヤ教やプロテスタント諸教会は外典としているが,ギリシア正教カトリック教会はこれを旧約聖書正典の一つとみなしている。著者とされているバルクエレミヤの弟子で書記であったが,本書自体は彼のものではなく,数人の著者の,しかもギリシア語ヘブライ語で書かれたものを収集したものと推定され,上限は前2世紀中葉,下限は紀元 70年とされている。長い信仰告白と祈り,知恵すなわち律法の称揚,生命の泉としての律法遵守のすすめなどが述べられている。

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世界大百科事典 第2版の解説

バルクしょ【バルク書 Book of Baruch】

旧約聖書外典中の一書。エレミヤの従僕兼秘書バルクBaruchがバビロンで書いて捕囚民の前で読み,拠金とともにエルサレムの同胞へ送った書簡の体裁をとる。説教を含む懺悔(ざんげ)の祈り,知恵の賛歌,捕囚を嘆き救いの近いことを告げる慰めと励ましの歌から成る。原典は一部ヘブライ語で,一部ギリシア語で記された。前2,前1世紀に由来する性格を異にする各部分が,後70年直後に編集されたものと推定される。【土岐 健治】

出典 株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について 情報

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