パックス・ブリタニカ(読み)ぱっくすぶりたにか(英語表記)Pax Britannica ラテン語

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

パックス・ブリタニカ
ぱっくすぶりたにか
Pax Britannica ラテン語

「イギリスによる平和」の意で、19世紀のイギリス帝国の繁栄ぶりを、かつてのローマ帝国の「パックス・ロマーナ」(ローマによる平和)になぞらえて称したもの。1815年のウィーン会議以後、第一次世界大戦までの約100年間は、いち早く産業革命を達成したイギリスが、その工業力と海軍力にものをいわせてヨーロッパの勢力均衡のバランサーの役割をとり、比較的平和な時代であったことに由来する。しかし、それはまた、イギリスによる他のヨーロッパ諸国への自由貿易体制の強制や、非ヨーロッパ地域への不平等な従属関係の強要を伴う時代でもあった。

[石井摩耶子]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

パックス・ブリタニカ
Pax Britannica

19世紀の大英帝国繁栄を象徴した「ブリテンによる平和」を意味するラテン語。かつてローマ帝国属州を支配して大帝国を建設し,「パックス・ロマーナ」と称したのになぞらえ,広大な植民地を所有し,最強の資本主義帝国を誇った大英帝国の姿を比喩したもの。

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