百科事典マイペディア 「パン・スラブ主義」の意味・わかりやすい解説 パン・スラブ主義【パンスラブしゅぎ】 スラブ民族の統一と連帯をめざす思想,運動。18世紀末に始まったスラブ民俗学の復興運動が先駆で,19世紀半ばから政治運動に発展。オーストリアやトルコの支配から脱しようとする民族独立運動と,ロシアの支配下に周辺スラブ民族を吸収・統合しようとする帝国主義的な動向の2潮流があった。前者は多分に反ロシア的であったが,ロシアはパン・スラブ主義をもって東方進出,南下政策を正当化するイデオロギーとした。→スラボフィル/バルカン問題/パン・ゲルマン主義→関連項目スラブ派|大セルビア主義|東方問題 出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報