バルカン問題(読み)バルカンもんだい

百科事典マイペディアの解説

バルカン問題【バルカンもんだい】

19世紀後半から20世紀初頭,トルコ支配下にあったバルカンの領土および民族問題をめぐって生じた国際的諸問題。一方にはセルビア,ギリシアに始まった非イスラム諸民族の独立運動があり,他方には南下政策・パン・スラブ主義をとるロシア,東進政策を推進するオーストリア,東方植民地の経営・拡大を推進する英・仏など列強の帝国主義的利害が複雑に対立していた。後には三B政策をかかげるドイツも加わり,第1次世界大戦の要因になった。→東方問題
→関連項目バルカン半島ボスニア・ヘルツェゴビナ併合問題

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世界大百科事典 第2版の解説

バルカンもんだい【バルカン問題】

オスマン帝国の衰退にともなって強まったバルカン諸民族の独立を求める運動と,それに対するオスマン帝国の対応,およびこれを機に増大したヨーロッパ列強のさまざまな干渉によって引き起こされた国際政治問題をいう。オスマン帝国とヨーロッパ列強との関係は,一般に東方問題としてとらえられるが,19世紀から20世紀にかけてバルカン問題はその重要な一部を構成していた。ただし実際にバルカン問題という用語がひろく用いられるようになったのは19世紀末以後である。

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