ヒドロキシアルデヒド(読み)ひどろきしあるでひど(その他表記)hydroxyaldehyde

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ヒドロキシアルデヒド」の意味・わかりやすい解説

ヒドロキシアルデヒド
ひどろきしあるでひど
hydroxyaldehyde

同じ分子内にヒドロキシ基-OHとアルデヒド基-CHOとをもつ化合物の総称。オキシアルデヒド、アルデヒドアルコールともいう。一般にアルコール(またはフェノール)とアルデヒドの両方の性質をもち、ヒドロキシ基の反応によりエステルエーテルを生成し、アルデヒド基の反応により還元性やカルボニル基への付加反応を示す。脂肪族ヒドロキシアルデヒドとしてはグリコールアルデヒドアルドールなどが代表的で、芳香族ヒドロキシアルデヒドの代表としてはサリチルアルデヒドがある。糖類にはヒドロキシアルデヒドの構造をもつものが多く、そのために糖類の多くが還元性を示す。

[廣田 穰 2015年7月21日]


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化学辞典 第2版 「ヒドロキシアルデヒド」の解説

ヒドロキシアルデヒド
ヒドロキシアルデヒド
hydroxyaldehyde

分子中にヒドロキシ基とアルデヒド基を合わせもつ化合物をいう.もっとも簡単な例は,グリコールアルデヒドHOH2CCHO.また,アルデヒドにアルカリを作用させるとアルドール(β-ヒドロキシアルデヒド)が生成する(アルドール縮合).これらは分子内で分子内ヘミアセタールを形成する.また,α-ヒドロキシアルデヒドは二量化してビスヘミアセタールになる.グルコースのようなアルドースはポリヒドロキシアルデヒドである.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

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