サリチルアルデヒド(読み)さりちるあるでひど(英語表記)salicylaldehyde

日本大百科全書(ニッポニカ) 「サリチルアルデヒド」の意味・わかりやすい解説

サリチルアルデヒド
さりちるあるでひど
salicylaldehyde

芳香族アルデヒドの一つで、o(オルト)-ヒドロキシベンズアルデヒドともよばれている。カシア油などの植物精油中に含まれている。芳香をもつ無色液体で、エタノールエチルアルコール)、エーテルなどの有機溶媒と任意の割合で混じり合う。フェノールクロロホルムとを水酸化ナトリウムの存在下で反応させると得られる。芳香をもっているので香料としても用いられるが、おもな用途クマリンの合成原料である。

[廣田 穰]


サリチルアルデヒド(データノート)
さりちるあるでひどでーたのーと

サリチルアルデヒド

 分子式 C7H6O2
 分子量 122.1
 融点  0.9~1.0℃
 沸点  195℃
 比重  1.169(測定温度20℃)
 屈折率 (n) 1.5718

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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