ビジェバノ(読み)びじぇばの(英語表記)Vigevano

デジタル大辞泉 「ビジェバノ」の意味・読み・例文・類語

ビジェバノ(Vigevano)

イタリア北部、ロンバルディア州都市。14世紀から15世紀にかけて、ミラノビスコンティ家スフォルツァ家支配の下で発展。色が黒いために「イルモーロ(黒い人)」と呼ばれたミラノ公ルドビコ=スフォルツァにより、ルネサンス様式の宮殿広場が建造された。同国における靴の製造中心地として知られる。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ビジェバノ」の意味・わかりやすい解説

ビジェバノ
びじぇばの
Vigevano

イタリア北西部、ロンバルディア州パビーア県の都市。人口5万4672(2001国勢調査速報値)。ロンバルディア平原に位置する農産物取引の中心地である。1872年に最初製靴工場が開設されたのを皮切り製靴業が発達し、今日ではイタリア最大の中心地となっている。また、16世紀以来の伝統的な繊維工業もみられる。15世紀につくられた長方形のドゥカーレ広場がある。

[堺 憲一]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ビジェバノ」の意味・わかりやすい解説

ビジェバノ
Vigevano

イタリア北部,ロンバルディア州パビア県,ミラノ南西約 30kmにある町。ミラノのスフォルツァ家の狩り場として有名であった。現在は,製靴,織物工業の中心。毎年国際靴見本市が開かれる。 10世紀の大聖堂が残っている。人口6万 165 (1991推計) 。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

黄砂

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android