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ビデオテープレコーダ(英語表記)video tape recorder

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ビデオテープレコーダ
video tape recorder

映像・音声情報の電子信号を磁気テープに記録し,その情報を再生する電気機器。記録方式にはトランスバース式(4ヘッド)とヘリカルスキャン式の 2種類があり,テープの形状にはオープンリール式とカセット式がある。トランスバース式装置は,2インチ(5cm)テープに直交する軸上で 4個の磁気ヘッドが回転する。ヘッドとテープの相対速度は毎分 3800cmに達し,高画質を実現できる。放送業界の要望に合わせ,音声トラック,コントロールトラック,キュートラックは縦方向に記録される。アメリカテレビジョン標準方式委員会の規格に準じ,電子ビームが 525本の水平走査線を毎秒 60回走査する。ヘリカルスキャン式装置は家庭・個人向け仕様で,0.5インチまたは 0.75インチのテープがドラムの周囲を螺旋状に走行する。カセット式のテープを用いるビデオカセットレコーダは 1960年代に原型が開発され,1969年にソニーが比較的使いやすい安価な機種を発表した。1970年代にソニーがベータマックス方式,松下電器産業(→パナソニック)が VHS方式を開発し,一般家庭が購入できる手頃な価格になった。VHSとベータマックスはいずれも 0.5インチ幅のテープを用いるが互換性はない。1985年初めには 0.3インチ(8mm)幅のテープを使用する方式も開発された。テレビジョンの番組の録画,再生に用いられたほか,録画済みカセットも市販されたが,21世紀にはビデオテープに代わって,デジタル信号を磁気ディスクや光学ディスクに記録する方式が主流となった。

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