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ピンク映画 ピンクえいが

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ピンク映画
ピンクえいが

大手邦画会社以外の専門プロダクションで製作され,きわどい性描写を売り物にする成人向き中編劇映画。オール・ロケーション,200万~300万円の低予算,短期の製作日数などを特徴とする。第1号は 1960年3月に発表された『肉体の市場』。これは封切り直後,警察に摘発されたが,続く『肉体自由貿易』 (1960年) ,『野生のラーラ』 (60年) などは,従来にない露出的表現で,観客動員に成功。大手邦画の不振もあって,その後,同傾向の作品は急増し,隆盛期を迎えた。ところが 65年,ベルリン国際映画祭に出品された若松孝二の『壁の中の秘事』が国辱問題を引き起こし,武智鉄二の『黒い雪』が猥褻 (わいせつ) 罪で起訴されるなど,性表現の強い映画をめぐって事件が相次いだことから,映倫は規制を強め,表現の限界がやがてピンク映画を後退させていった。さらに 80年代,アダルトビデオの普及がこれに追い打ちをかけ,凋落 (ちょうらく) は決定的となった。だが,才能のある映画人で,この業界で育った者も多い。前述の監督のほか,これまで高橋伴明,井筒和幸滝田洋二郎なども一般映画へと進出している。

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デジタル大辞泉の解説

ピンク‐えいが〔‐エイグワ〕【ピンク映画】

性的なことを主題にした成人映画

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世界大百科事典内のピンク映画の言及

【日本映画】より

…映画館数のピークは60年の7457館である。しかし,年間製作本数は61年の535本から62年の375本へ下落し,大手映画会社の製作本数が年々減少するなか,62年から小独立プロによる低予算のセックス映画(いわゆる〈ピンク映画〉)がつくられはじめ,まもなく年間200本ほどに急増して,量的には日本映画の大きな一角を占めるに至った。 1960年代のプログラム・ピクチャーでもっとも大きなものは,日活アクション映画と東映やくざ映画である。…

※「ピンク映画」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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