フィンガルの洞窟(読み)フィンガルノドウクツ

デジタル大辞泉 「フィンガルの洞窟」の意味・読み・例文・類語

フィンガル‐の‐どうくつ【フィンガルの洞窟】

Fingal's Cave》英国スコットランド西岸、インナーヘブリディーズ諸島無人島スタッファ島にある海食洞柱状節理海食崖が波の浸食を受けて形成された。フェリックス=メンデルスゾーンはこの奇観着想を得て「フィンガルの洞窟」を作曲した。
[補説]作品名別項。→フィンガルの洞窟

フィンガルのどうくつ【フィンガルの洞窟】[曲名]

原題、〈ドイツDie Fingals-Höhleメンデルスゾーン管弦楽曲。1830年作曲、1832年改訂。英国スコットランド西岸のフィンガルの洞窟に着想を得て作曲された演奏会用序曲ヘブリディーズ諸島

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

デジタル大辞泉プラス 「フィンガルの洞窟」の解説

フィンガルの洞窟

ドイツの作曲家フェリックス・メンデルスゾーンの管弦楽曲(1830、32)。原題《Die Fingals-Höhle》。『ヘブリディーズ諸島』《Die Hebriden》とも呼ばれる。メンデルスゾーンがスコットランドのヘブリディーズ諸島を訪ねたときに見た、スタファ島にあるフィンガルの洞窟の印象に基づいて作曲された。

出典 小学館デジタル大辞泉プラスについて 情報

世界大百科事典(旧版)内のフィンガルの洞窟の言及

【メンデルスゾーン】より

…同年イギリス旅行,次の年にはイタリア旅行を企て,これまでベルリンに限られていた活動舞台を世界に広げた。すでにワイマール(1821),パリ(1825)などを訪問していたが,旅行時代は24歳のときまで続き,この旅行を通じてロッシーニ,ドニゼッティ,ベルリオーズ,ショパン,リストら多くの作曲家に会い,また旅先の自然体験から,管弦楽序曲《フィンガルの洞窟》(1832),《イタリア交響曲》(1833),《スコットランド交響曲》(1842)などの名作の楽想を得た。 33年デュッセルドルフ市の音楽監督,2年後にはライプチヒのゲバントハウス管弦楽団の指揮者に就任。…

※「フィンガルの洞窟」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android