フライリヒラート(読み)ふらいりひらーと(英語表記)Hermann Ferdinand Freiligrath

デジタル大辞泉 「フライリヒラート」の意味・読み・例文・類語

フライリヒラート(Hermann Ferdinand Freiligrath)

[1810~1876]ドイツ詩人ロマン主義から出発、のち政治詩を発表詩集現代政治社会詩集」。

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精選版 日本国語大辞典 「フライリヒラート」の意味・読み・例文・類語

フライリヒラート

  1. ( Hermann Ferdinand Freiligrath ヘルマン=フェルディナント━ ) ドイツの詩人。革命運動に参加三月革命についての抒情詩を書いた。代表作「サ‐イラ」。(一八一〇‐七六

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「フライリヒラート」の意味・わかりやすい解説

フライリヒラート
ふらいりひらーと
Hermann Ferdinand Freiligrath
(1810―1876)

ドイツの詩人。デトモルトの貧しい家庭に生まれ、学業なかばで商店などに勤めるかたわら詩作の道に入る。英・仏ロマン派の影響を受け、『ライオン騎行』(1835)など独特の色彩感、異国情緒あふれる作品を発表、時の詩壇新風を吹き込んだ。1844年、詩集『信念告白』で政治詩人に転身して話題をよび、その後もマルクスの『新ライン新聞』などに数々の鮮烈な政治詩を発表した。代表作には『死者より生者へ』(1848)、『新ライン新聞訣別(けつべつ)の辞』(1849)などを含む『現代政治社会詩集』(1849~51)がある。晩年はその大半亡命の地ロンドンで過ごすが、政治の世界から疎遠になるとともに、その詩の泉もしだいに涸(か)れていった感がある。

[宮野悦義]

『井上正蔵訳『フライリヒラート詩集』(1948・日本評論社)』『井上正蔵訳『ドイツ解放詩集』(河出文庫)』

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改訂新版 世界大百科事典 「フライリヒラート」の意味・わかりやすい解説

フライリヒラート
Hermann Ferdinand Freiligrath
生没年:1810-76

ドイツの詩人。デトモルトに生まれ,商店員として働いた後,《詩集》(1838)の成功により文学に専念する。《信条告白》(1844),《サ・イラ》(1846),《現代政治社会詩集》(1849-51)などの革命的な政治詩を発表して,三月革命前後のドイツの緊迫した政治状況のもとベルギースイスイギリスでの長い亡命生活を余儀なくされた。亡命中マルクスと知り合い,《新ライン新聞》の編集に協力した。
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山川 世界史小辞典 改訂新版 「フライリヒラート」の解説

フライリヒラート
Ferdinand Freiligrath

1810~76

ドイツの詩人。ロマン的詩人として出発するが,詩集『信念の告白』で革命陣営に走り,1848年三月革命が起こるとマルクス(カール)とともに『新ライン新聞』を編集し活動した。革命失敗後はロンドンに亡命し,晩年はドイツに帰り静かに余生を送った。

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