ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「フランドラン」の意味・わかりやすい解説
フランドラン
Flandrin, Hippolyte
[没]1864.3.21. ローマ
フランスの画家。ミニアチュール画家の子で,兄オーギュスト (1804~42) も画家でリヨン大学教授。弟ジャン・ポール (11~1902) は風景画家。 1829年に弟とともにパリに出て J.アングルに師事し,32年にローマ大賞を得て 38年までローマに滞在,F.アンジェリコの影響を受け宗教画を多く制作。フランスに戻ってからはアカデミーの教授となり,D.ロセッティらイギリスのラファエル前派にも影響を与えた。 63年にローマに行き,同地で天然痘のため死亡。主要作品はパリのサン・ジェルマン・デ・プレ,サン・セルベ,サン・バンサン・ド・ポールなど各聖堂の壁画。
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