フリュギア語(読み)フリュギアご(英語表記)Phrygian language

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

フリュギア語
フリュギアご
Phrygian language

古代のフリュギアの地に行われていた言語。アナトリア諸語の一つ。時代の異なる2種の碑文から知られ,前8~5世紀の碑文の言語を古フリュギア語,紀元後数世紀に属する碑文の言語を新フリュギア語と呼ぶ。インド=ヨーロッパ語族に属する。アルメニア語の祖先であるという伝承が古代からあるが,言語学的には証明されていない。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

百科事典マイペディアの解説

フリュギア語【フリュギアご】

インド・ヨーロッパ語族に属する。フリギア語とも。前8世紀ころに栄えた小アジアのフリュギア人の言語で死語。前7世紀ころのわずかの碑文と,ローマ時代の80余の碑文があり,いずれもギリシア文字,またはこれに似た文字で書かれている。アルメニア語トラキア語との関係が予想されているが,確実性はない。→フリュギア

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

世界大百科事典 第2版の解説

フリュギアご【フリュギア語 Phrygian】

インド・ヨーロッパ語族に属する言語。プリュギア語,フリギア語ともいう。古代のフリュギアの地から出土している資料は2層に分かれる。その古層は前8~前6世紀ころのもので25の短い碑文,新層はローマ時代(紀元後の数世紀)のもので約100の碑文からなり,ともにギリシア文字を使用している。ヘロドトスは,エジプト人がフリュギア人を世界で最古の民族と認めたという逸話の中にbekos〈パン〉というフリュギア語をあげているが,この形は碑文によって実証されている。

出典 株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について 情報

今日のキーワード

刑事免責

刑事訴訟において,自己が刑事訴追を受けるおそれがあるとして証人が証言を拒否した場合に,証言義務を負わせることと引換えにその罪についての訴追の免除の特権 (免責特権) を裁判所が与えること。アメリカ合衆...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android