ブレゲンツ(読み)ぶれげんつ(英語表記)Bregenz

デジタル大辞泉 「ブレゲンツ」の意味・読み・例文・類語

ブレゲンツ(Bregenz)

オーストリア西端、フォアアールベルク州の都市。同州の州都。オーストリア・ドイツ・スイス国境を接するボーデン湖コンスタンス湖)の南東岸に位置する。紀元前ケルト人集落があり、ローマ帝国の時代に軍営地が置かれた。時計・電気機器・繊維などの工業が盛ん。毎夏、ボーデン湖上で開催されるブレゲンツ音楽祭が有名。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「ブレゲンツ」の意味・わかりやすい解説

ブレゲンツ
ぶれげんつ
Bregenz

オーストリア西端、フォアアールベルク州の州都。人口2万6752(2001)。ボーデン湖(コンスタンス湖)東端の標高398メートルの地に位置し、ライン川の河谷沿いにアルプスへ入る基点にあたる。紀元前ケルト人の植民に発し、1249年には都市となった。化学、電気機器、金属食料品、繊維などの工業があるが、むしろボーデン湖畔の夏の観光地として多くの訪問客をひきつけている。とくに1946年以降、湖岸の舞台で催される夏のブレゲンツ音楽祭は有名である。

[前島郁雄]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ブレゲンツ」の意味・わかりやすい解説

ブレゲンツ
Bregenz

オーストリア西端,フォラルルベルク州の州都。ボーデン湖東端に位置する。ローマ時代にはブリガンティウムと呼ばれ,重要な軍営地であった。中世にはブレゲンツ伯の領土で,のちモンフォール伯家に移った。 1523年からハプスブルク家領,1805~14年はバイエルンの一部であった。ローマとケルト時代の遺物を陳列した州立博物館がある。工業は絹・綿織物,時計,製靴など。夏冬のスポーツ基地,保養・観光地として知られる。人口2万 7236 (1991) 。

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百科事典マイペディア 「ブレゲンツ」の意味・わかりやすい解説

ブレゲンツ

オーストリア北西端,ボーデン湖畔の港市。機械,化学,繊維などの工業が行われ,観光・スポーツの中心地。ケルト,ローマ時代の遺物を集めた博物館がある。18万737人(2001)。

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