プラスチックごみ

共同通信ニュース用語解説 「プラスチックごみ」の解説

プラスチックごみ

主に石油から作られるプラスチック製品は、この半世紀生産量や使用量が爆発的に増え、廃棄量も増加し続けている。リサイクル焼却処分されずに捨てられたり、意図せず環境中に放出されたりすればごみになる。自然では分解されにくいため、雨が降った際などに川や海へ流出すれば、長く環境を汚染し続ける。波や紫外線作用で微細になったマイクロプラスチックは、人の脳や血管からも発見されており、健康影響も懸念されている。

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百科事典マイペディア 「プラスチックごみ」の意味・わかりやすい解説

プラスチックごみ

日本のプラスチック生産量は,1955年には10万t弱,1995年には1300万tとなり,40年間で130倍に増加した。これにともなってプラスチックごみ(廃プラスチック)が急増した。1995年のプラスチックごみ排出量は一般ごみと産業廃棄物を合わせて約850万t,容積でみると一般ごみ全体の38%を占める。プラスチックごみの多くは包装・容器類として使われたもので,これらを〈不燃物〉として収集している自治体もあるが,分別せずに焼却しているところが相当に多い。プラスチックは燃えるといろいろな有害物質を発生させる。なかでも大気汚染,水汚染など環境汚染が著しく,大きな社会問題になっているのが,ポリ塩化ビニルや塩化ビニル系プラスチックの焼却によるダイオキシンの発生である。全国で1年間に生成されるダイオキシン類全体の8割以上が一般ごみ・産業廃棄物の焼却施設からのものとみられており,その量は推定約15kgである。→ごみ公害
→関連項目産業公害

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