ドイツの物理学者プランクの与えた、熱放射に関する公式。黒体の熱放射は空洞放射が壁の小穴から漏れて出るときのものに等しいが、単位面積から単位時間に出ていく放射(電磁波)のうち、振動数がνとν+dνの間のもののエネルギーをρT(ν)dνとすると、振動数分布ρT(ν)が
で与えられるという公式。hはプランク定数、kはボルツマン定数、cは光速、Tは絶対温度である。黒体放射の分布を古典統計力学で求めようとしたイギリスのレイリーの結果はνの小さい極限( の左端)のρTがほぼν2Tに比例する部分しか与えることができず、別の仮定を用いたドイツのウィーンの結果はνの大きいほうでしか実験と一致しなかった。これらをつなぎ、実験と完全に一致する式として1900年にプランクの提唱したのが前述の式である。この式を導くには、振動数がνの電磁波のエネルギーのやりとりはhνの整数倍の値でしか行うことが許されない、という量子仮説が必要であり、これはさらにアインシュタインの光量子説へと発展させられ、量子論が生まれるきっかけとなった。
[小出昭一郎]
外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...
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