ヘキサクロロベンゼン

デジタル大辞泉 「ヘキサクロロベンゼン」の意味・読み・例文・類語

ヘキサクロロベンゼン(hexachlorobenzene)

ベンゼンの6個の水素をすべて塩素置換した化合物無色針状結晶除草剤や穀物用の殺菌剤などに用いられたが、発癌物質でもあり、製造使用が禁止された。化学式C6Cl6 HCB。ペルクロロベンゼン

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化学辞典 第2版 「ヘキサクロロベンゼン」の解説

ヘキサクロロベンゼン
ヘキサクロロベンゼン
hexachlorobenzene

perchlorobenzene.C6Cl6(284.79).塩化アルミニウム塩化硫黄とを触媒にして,クロロベンゼン塩化スルフリル塩素化すると得られる.針状晶.融点229 ℃,沸点326 ℃.昇華性がある.有機溶媒可溶,冷エタノールに微溶,水に不溶.毒性は比較的低いが,長期間さらされると関節炎,甲状腺肥大などを起こす.有機合成用試薬,農薬(殺菌剤)に用いられる.[CAS 118-74-1]

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

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