ベロニーテ(英語表記)Belonite[ドイツ]

デジタル大辞泉 「ベロニーテ」の意味・読み・例文・類語

ベロニーテ(〈ドイツ〉Belonite)

火山岩尖かざんがんせん

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「ベロニーテ」の意味・読み・例文・類語

ベロニーテ

  1. 〘 名詞 〙 ( [ドイツ語] Belonite 針の意 ) 火山形式の一つ。尖(せん)塔状のもの。溶岩が流動しにくい性質噴火口から固まったまま押し上げられて生成する。溶岩塔

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

改訂新版 世界大百科事典 「ベロニーテ」の意味・わかりやすい解説

ベロニーテ
Belonite[ドイツ]

K.シュナイダーが提唱・命名した火山体分類の型の一つで,今では使用されない。溶岩尖塔または火山岩尖火山岩頸を含む。
火山
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ベロニーテ」の意味・わかりやすい解説

ベロニーテ
belonite

1911年に発表された K.シュナイダーによる火山の形態分類の一つであるが,現在はほとんど使用されない。火山岩尖とほぼ同義。火山岩尖は粘性の大きいマグマが火道から地表に徐々に押上げられ,ほぼ固結した状態で火口上に突出する火山体をいう。 02年のペレー火山の頂上にできた高さ 300mぐらいの岩尖が有名で,昭和新山もこの型に属する。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

岩石学辞典 「ベロニーテ」の解説

ベロニーテ

(1) 長く伸びた針状晶子(crystallite)のことで,晶子の端はとがるもの,円くなるものなどがある[Zirkel : 1867].(2) 火山岩尖(volcanic spine)をいう[Schneider : 1911].ギリシャ語のbeloneは針の意味.ストスクッペ(stosskuppe)[Rittman : 1936].

出典 朝倉書店岩石学辞典について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ベロニーテ」の意味・わかりやすい解説

ベロニーテ
べろにーて

溶岩塔

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内のベロニーテの言及

【火山】より


[シュナイダーの火山分類]
 ドイツのK.シュナイダーは地球上のすべての火山を,その断面形,溶岩と火山砕屑岩の割合などに基づいて次の七つの基本形(単式火山)に分けて認識できると考えた(1911)。(1)ペディオニーテ(溶岩台地),(2)アスピーテ(楯状火山),(3)トロイデ(溶岩円頂丘),(4)ベロニーテ(火山岩尖),(5)コニーデ(成層火山),(6)ホマーテ(砕屑丘),(7)マール(マール)。括弧内は訳語ではなく,現在使用されている用語のうち,最も近いと考えられるものである。…

※「ベロニーテ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android