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火道 カドウ

岩石学辞典の解説

火道

周囲の岩石を貫通した火山筒(volcanic pipe)や火道(volcanic vent)を総合した名称で,熔岩やガスが地下のマグマ溜まりから噴火口に達するまでに通過する道.ガスを含んだマグマの爆発エネルギーによって周囲の岩石に開けられたものである[Daubree : 1891].多くの場合は水平に成層した堆積岩を貫いて生じる火道または火道管の一般的な名称.主として火山ガスの爆発的な脱出作用によって形成された火道に用いられ,これはガスを含んだマグマの爆発的な火山活動でできたものである.普通は円形またはそれに近い断面をもつ円筒状または不規則な形の岩体となり,本質火砕物質や火道壁を作る岩石の破片などにより埋められていることが多い.ダイヤモンドを伴うキンバライトなどもその一種と考えられる[片山ほか : 1970].

火道

火道管(volcanic conduit)の最上部付近.火山噴出物が地表に噴出される通路である.

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世界大百科事典 第2版の解説

かどう【火道 vent】

火山体深部に存在するマグマ溜りからマグマが地表へ噴出する時の通り道である。古い火山で,氷河や他の浸食作用で火山体の全部または一部が削りとられた場合,火道の断面が地表に露出することがある。火道は一般に断面は円形と考えられ,直径は10m以下で,2~3mの場合も多いと推測されている。火道が地表面で見える部分を火孔という。【下鶴 大輔】

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大辞林 第三版の解説

かどう【火道】

マグマが地表に出る際の地中の通路。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

火道
かどう

マグマがマグマ溜りから地表に出てくる通路。地表への出口が火口である。断面は地表近くでは円形が普通であるが、地下では板状になっていることが多いと考えられる。単独の火山では火道が複数存在することがあり、火山の中心にあり、頻繁に使われているものを中心火道という。火道を上昇するマグマは減圧によって泡だつが、その際、ガスの逃げ出す(脱ガス)効率によって爆発の度合いが決まると考えられる。いったん形成された火道は、固く緻密(ちみつ)な溶岩や火山砕屑物(さいせつぶつ)で満たされ、冷却固結してできたものが岩脈(ダイクdike、dyke)である。円形の火道を満たした溶岩の周囲が侵食・除去されたものが突出して火山岩頸(がんけい)ができる。[諏訪 彰・中田節也]

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世界大百科事典内の火道の言及

【肛門】より

…動物の消化管の終末部が体外に開く穴。
[動物の肛門]
 無脊椎動物では原生動物,海綿動物,腔腸動物には肛門は存在しない。原生動物では不消化物は,必要に応じて形成される細胞肛門から排出される。海綿動物では体壁の小穴から流入した水中から襟細胞が有機物をこし取り,不消化物などは上部の大穴から捨てる。腔腸動物では食物は広い胃腔内で消化され,不消化物は再び口から出される。扁形動物も多くの場合肛門がなく,腸は盲囊に終わっている。…

※「火道」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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