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ペルトン水車 ペルトンすいしゃPelton water turbine

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ペルトン水車
ペルトンすいしゃ
Pelton water turbine

衝動水車の一種。円板の周囲に多数のバケット (碗状の水受け) を並べ,ノズルからの噴出水を衝突させて回転させる。アメリカ人 L.ペルトンの発明 (1889特許) 。水力発電用の水車の形式の一つで,高落差 (200~1800m) で比較的水量の少いところに適用される。ノズルの中央部にニードル弁を備え,弁棒を前後して水量を調節する。またノズルとバケットの間にデフレクタを備え,負荷が急激に減少した際に一時的に噴出水の方向をそらせる。部分負荷の効率が高く,ランナや腐食摩耗部の点検・交換が容易で,デフレクタやジェットブレーキによる急停止が可能な特徴をもつ。横軸型と立て軸型がある。

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デジタル大辞泉の解説

ペルトン‐すいしゃ【ペルトン水車】

高所から導いた水を噴出させ、羽根車の椀状のバケットに当てて回転させる形式の発電用水車。高落差に用いる。1870年に米国の技師ペルトン(L.A.Pelton)が考案。

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大辞林 第三版の解説

ペルトンすいしゃ【ペルトン水車】

衝動水車の一種。1870年アメリカのペルトン(L. A. Pelton1829~1908)が発明した発電用のもの。円板の周りに椀形の羽根を多数つけ、高速の水流で回転を得る。高落差で流量の少ない所で用いる。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ペルトン水車
ぺるとんすいしゃ

500~1500メートルの高落差で、水量が少ない場合に用いられる水車。1870年アメリカのペルトンLester Allen Pelton(1828―1908)により考案された。ノズルから噴出した水を羽根車のバケット(水受け)に衝突させ、羽根車を回転させる。羽根車は円板とその外周に取り付けられた通常18~30のバケットからなっている。バケットは鋳鋼または特殊鋼製の、中央に水切りをもつ椀(わん)状のもので、噴流は水切りで二分されてバケット内面を流れ、その周辺から流出する。発電用水車は一定速度で回転させる必要があるため、負荷の変化に対応して自動的にノズルのニードル弁が操作され、水量が調節される。[池尾 茂]

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世界大百科事典内のペルトン水車の言及

【水車】より

…現在のような近代的水車の原型とみられるものが現れたのは,18世紀から19世紀にかけてのことである。現在使用されている発電用の近代的水車には,ペルトン水車,フランシス水車,斜流水車,プロペラ水車があり,どの形式を用いるかは,利用可能な有効落差と流量の大小で決まる。また,小出力用水車としてはバルブ水車,貫流水車などがある。…

【水力発電】より


【水車】
 圧力水頭を速度水頭に変えた流水を,大気中においてランナーに作用させる水車を衝動水車という。ペルトン水車がこれに当たり,ノズルから流出するジェットをランナー周辺のバケットに作用させる構造である。これに対して圧力水頭をもつ流水をランナーに作用させる水車を反動水車と呼び,流水が半径方向にランナーに流入し,ランナー内において軸方向に向きを変えて流出する構造のフランシス水車,ランナーを通過する流水の方向が軸に斜めの斜流水車,ランナーを通過する水が軸方向に流れるプロペラ水車がある。…

※「ペルトン水車」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について | 情報

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