ペーター ハントケ(英語表記)Peter Handke

現代外国人名録2016 「ペーター ハントケ」の解説

ペーター ハントケ
Peter Handke

職業・肩書
作家,劇作家,映画脚本家

国籍
オーストリア

生年月日
1942年12月4日

出生地
ケルンテン州グリッフェン

受賞
ビュヒナー賞〔1973年〕,グリルパルツァー賞〔1991年〕

経歴
父はドイツ人、母はスロベニア系。一時イエズス会の神学校で学び、グラーツの大学で法律専攻。1966年登場人物が観客罵倒を浴びせる前衛劇観客罵倒」の成功で一躍注目を集め、同年の長編小説「すずめばち」でも認められた。以後、詩、戯曲、小説、ラジオドラマ、映画脚本など幅広いジャンルで実験的手法を用いて現代を描き、’73年ビュヒナー賞、’91年グリルパルツァー賞を受賞。’99年3月NATO軍によるユーゴスラビア空爆開始後、セルビア寄りの発言を続け、「空爆下のユーゴスラビアで」などユーゴスラビアの戦争を扱った作品を発表。激しい挑発などから批判が集まり、話題となる。ほかに戯曲「カスパル」(’68年)、小説「ペナルティキックをうけるゴールキーパーの不安」(’70年)、「ボーデン湖を馬で渡る」(’71年)、「繰り返し」(’86年)、「作家の午後」(’87年)など。

出典 日外アソシエーツ「現代外国人名録2016」現代外国人名録2016について 情報

20世紀西洋人名事典 「ペーター ハントケ」の解説

ペーター ハントケ
Peter Handke


1942.12.6 -
オーストリアの劇作家,小説家,詩人
グリッフェン生まれ。
イエズス会の神学校で学んだ後、グラーツの大学で法律を専攻する。在学中「グラーツ・グループ」に参加し、1966年挑発的で反劇場的な「観客罵倒」を上演して成功し、’72年「長い別れを告げる短い手紙」、「望みなき不幸」を発表して作風転機を図る。さらに「偽りの運動」(’75年)、「左ききの女」(’76年)は映画化され成功を収め、「ゆるやかな帰郷」4部作(’79〜81年)で新境地を開拓する。

出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報

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