ペーパーカンパニー(読み)ぺーぱーかんぱにー

デジタル大辞泉 「ペーパーカンパニー」の意味・読み・例文・類語

ペーパー‐カンパニー

《〈和〉paper+company会社の設立登記はされているが、実体のない名目だけの会社。税金逃れなどのために設ける。ペーパー会社
[補説]英語ではdummy company, shell companyなどという。
[類語]幽霊会社トンネル会社休眠会社・ダミー会社

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「ペーパーカンパニー」の意味・読み・例文・類語

ペーパー‐カンパニー

  1. 〘 名詞 〙 ( 洋語paper company ) 書類上登記してあるが、実体のない名目だけの会社。税金逃れや債権者の目をくらます目的に使う幽霊会社。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ペーパーカンパニー」の意味・わかりやすい解説

ペーパーカンパニー
ぺーぱーかんぱにー

法人登記はされているものの、事業の実態のない企業の総称。税務対策、資金調達投資悪徳商法などのために設立する名目だけの会社で、事務所や工場などをもたない。イギリス領バージン諸島やパナマなど海外の租税回避地タックス・ヘイブン)で登記されるケースが多い。なおペーパーカンパニーは和製英語で、英語ではshell companyと表現する。類似用語にダミー会社、幽霊会社などがある。

[矢野 武 2017年1月19日]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

春闘

春の時期に労働組合が一斉に賃上げ、労働条件の改善に関する交渉を行なうこと。欧米では、産業別に強力な労働組合が存在し、それらが労働条件改善への闘争を繰り広げて成果を得てきた。だが、日本では企業ごとに労働...

春闘の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android