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ホスフィン酸 ホスフィンさん phosphinic acid

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ホスフィン酸
ホスフィンさん
phosphinic acid

化学式 HPH2O2 。次亜リン酸ともいわれていたが,これは誤称。四面体形の [PH2O2]- を含む一塩基酸。白リンをアルカリ液と熱するとホスフィンを発生してホスフィン酸塩が得られ,硫酸を作用させるとホスフィン酸となる。

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出典|ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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大辞林 第三版の解説

ホスフィンさん【ホスフィン酸】

リンを水酸化バリウム溶液に溶かして生成したバリウム塩を、希硫酸で分解して得られる無色潮解性の板状結晶。化学式 HPH2O2 医薬品などに用いる。次亜リン酸。

出典|三省堂
(C) Sanseido Co.,Ltd. 編者:松村明 編 発行者:株式会社 三省堂 ※ 書籍版『大辞林第三版』の図表・付録は収録させておりません。 ※ それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ホスフィン酸
ほすふぃんさん
phosphinic acid

酸化数のリンのオキシ酸で、(HO)PH2(=O)の式で表され、P-H結合とホスホリル基P=Oをもつ無機リン化合物である。図Aに示すように、次亜リン酸とは互変異性体の関係にある。
 ホスフィン酸ナトリウムをイオン交換樹脂で処理して、酸の形にすると得られる。図Bに示すように、ホスフィンオキシドを過酸化水素(またはヨウ素)により酸化しても、ホスフィン酸を調製できる。この化合物がPH2基をもつことは、NMR(核磁気共鳴)などの物理測定により確かめられている。
 化学式PH3O2、式量66.0。融点26.5℃。100℃以上で分解し、ホスフィン(リン化水素)とホスホン酸を経てリン酸になる。比重1.45。医薬品、合成反応の還元剤として用いられる。
 ホスフィン酸の有機誘導体としては、図Cで示すように、PH基のHをアルキル基R(Rはアリール基など、ほかの有機基でもよい)により置換したアルキルホスフィン酸と、OH基のHをアルキル基で置換したアルキルエステル(ホスフィン酸エステル)がある。アルキルホスフィン酸には、さらにPH2基のH原子のうち1個だけをアルキル基で置換した(モノ)アルキルホスフィン酸RHP(O)OHと、PH2基のH原子2個を両方ともアルキル基で置換したジアルキルホスフィン酸R2P(O)OHがある。[廣田 穰]
『F・A・コットン、G・ウィルキンソン著、中原勝儼訳『無機化学』(1972・培風館) ▽古賀元・古賀ノブ子・安藤亘著『有機化学用語事典』(1990・朝倉書店)』

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ) この辞書の凡例を見る
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