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ポリタイプ polytype

世界大百科事典 第2版の解説

ポリタイプ【polytype】

同じ化学組成をもつ物質が異なった原子配列を示す多形の一種で,同じ構成単位をもったものの配列順序のみが異なるものをいう。構成単位は原子の二次元的配列よりなる層状をなすものがほとんどで,それを層の方向に垂直に積み重ねていく際,積層順序の異なる多くの構造をつくる。格子定数は層内の2方向は同じであるが,積層方向は,単位層の整数倍になっている。積層方向の周期は最も長いものでは1500Åに達するものもある。ポリタイプをつくる物質にはSiC,CdI2,ZnSのように簡単な化合物から,天然に産する複雑な層状ケイ酸塩鉱物雲母,クロンステダイトなどまである。

出典 株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について 情報

世界大百科事典内のポリタイプの言及

【多形】より

…なお,結晶構造が一定の層の積み重ねからできていて,各相相互の区別はその共通の層の積層の仕方の差異によるような多形がある。この種の多形はポリタイプと呼ばれ,SiC(シリコンカーバイド)や雲母に例がある。しかし,ポリタイプの相にはそれ自身の安定領域が明らかでないものが多い。…

※「ポリタイプ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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