マドラス大学(読み)マドラスだいがく

大学事典 「マドラス大学」の解説

マドラス大学[インド]
マドラスだいがく

1857年,イギリス植民地体制のもと,ロンドン大学をモデルに,インドのタミル・ナードゥ州のチェンナイ(当時のマドラス)に創設された大学。カルカッタ大学ムンバイー大学にならび,インドで最も歴史・伝統のある州立大学の一つ。大学総長には州知事が就任。四つのキャンパスをもち,18学部68学科と186の加盟カレッジ・機関によって構成される。1914年に設置されたインド史・考古学部の伝統を受け継ぐ歴史学部のほか,ナノサイエンス・光通信学などの新分野の学部もある。1981年に設立された遠隔教育研究所(インド)が提供する通信課程には,近隣南アジア諸国や中東諸国の学習センター利用者を含む約16万人が登録している。大学補助金委員会が卓越に向けた発展性のある拠点に認定する15大学の一つでもあり,教育・研究環境整備のための補助金を受けている。2007年にはインドの高等教育の質保証機関である国家評価認証評議会からA評価を得ている。
著者: 小原優貴

出典 平凡社「大学事典」大学事典について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「マドラス大学」の意味・わかりやすい解説

マドラス大学
マドラスだいがく
University of Madras

インドのチェンナイ (マドラス) にある総合大学。 1857年に創立されたインド最古の大学の1つ。理学工学商学美術医学教育学法学などの学部のほか,ロヨラ・カレッジ,マドラス医学カレッジなどの構成カレッジがある。東洋学研究施設を設けている。講義英語タミル語で行われている。学生数約 10万 7500名 (1997) 。

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