マミートラック(読み)まみーとらっく

デジタル大辞泉 「マミートラック」の意味・読み・例文・類語

マミー‐トラック(mommy track)

働く女性出産を経て復職した後、業務内容や就業時間が変わり、以前の業務を続けていれば期待できた昇進昇給コース(ファストトラック)から外れること。
[補説]従来は、自主的・能動的に仕事より育児を優先することや、それらの両立のために勤務内容などを見直すことをさしたが、近年本人意思によらず、補助的業務や単純作業に従事させられる事例がみられ、社会問題となっている。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

知恵蔵mini 「マミートラック」の解説

マミートラック

仕事(キャリア)の追求より母親としての道を選択する女性の生き方のこと。特に、仕事と子育ての両立はできても出世コースからは外れてしまう女性の労働形態のこと。男女均等支援や子育て支援などが十分でない大企業で起こりやすく、育児休暇明けに補助的な職種分野にまわされるなどして上級職への道が閉ざされるといった流れが多い。マミートラックに一度乗ってしまうとそこから抜け出すことは難しいため、育児を重視しつつ不本意ながらも仕事をし続けるか、転職・退職という道を選ぶことになる。

(2015-9-28)

出典 朝日新聞出版知恵蔵miniについて 情報

人事労務用語辞典 「マミートラック」の解説

マミー・トラック

「マミートラック」とは、子どもを持つ女性の働き方のひとつで、仕事と子育ての両立はできるものの、昇進・昇格とは縁遠いキャリアコースのことです。職場の男女均等支援や仕事と育児の両立支援が十分でない場合、ワーキングマザーは往々にして補助的な職種や分野で、時短勤務を利用して働くようなキャリアを選ばざるをえなくなり、不本意ながら出世コースから外れたマミートラックに乗ってしまうことが少なくありません。
(2013/8/26掲載)

出典 『日本の人事部』人事労務用語辞典について 情報

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android