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マララス Malalas, Iōannēs

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

マララス
Malalas, Iōannēs

[生]491頃.アンチオキア?
[没]578頃
ビザンチンの年代記作者。生涯についてはほとんど知られていないが,主著『年代記』 Chronographiaは 18巻を数え,キリスト教的・ビザンチン的年代記の典型的なもの。文体と用語は一般大衆向きで,天地創造より始り,古代の神話,逸話などを多く取入れ,565年ないしは 574年までを扱ったものと思われる。ただし現存する写本は 563年で断絶している。歴史史料としては6世紀前半の記述が重要であるが,その影響はのちのビザンチン,スラブ,西ヨーロッパの年代記作者たちに大きな影響を与えた。 10~11世紀の写本ですでにスラブ語訳があったことが知られている。

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世界大百科事典 第2版の解説

マララス【Iōannēs Malalas】

491ころ‐578
ビザンティン時代の歴史家。シリアのアンティオキアの出身。彼の18巻の《世界年代記Chronographia》は,まとまったものとして現代に伝わる最古のビザンティン年代記で,ギリシア神話と古代オリエント伝承とを加えた旧約時代の歴史から,ギリシア・ローマ史を経て565(ないし574)年に至る。現存ギリシア語版は最初の部分が欠如し,563年で終わる。当時の口語ギリシア語で書かれた通俗読物として,その影響はひろくスラブ,オリエント,西ヨーロッパの中世年代記に及んだ。

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