ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「マリ・テレーズ」の意味・わかりやすい解説
マリ・テレーズ
Marie-Thérèse d'Autriche; María Teresa de Austria
[没]1683.7.30. ベルサイユ
フランス王ルイ 14世の妃。スペイン名マリア・テレサ。スペイン王フェリペ4世の長女で,1659年のピレネー条約により,翌年ルイ 14世と結婚,50万エキュの持参金と引替えにスペイン王位継承権を放棄した。しかし,フェリペ4世の死後,ルイ 14世は,彼女のスペイン領ネーデルラントに対する「王妃の権利」を利用しその領有権を主張,フランドル戦争 (帰属戦争) を起した。彼女は信心深く,王にうとんじられながらも6人の子を産んだ。
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報