マンモグラフィー(英語表記)mammography

翻訳|mammography

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

マンモグラフィー
mammography

乳癌を検出するために行なう,乳腺の単純X線写真(→X線撮影法)。30~40kVp(キロボルトピーク)の低電圧で撮る。乳腺内にしこりを触れる場合,マンモグラフィーによって,しこりの位置や形,性状,周辺組織との関係などを知ることができる。一般には上下像と側面像をフィルム上に写す。近年では技術が向上したため診断率は 90%近くであるが,乳腺は年齢によって非常に多様であり,若い女性は乳腺が発達しているため診断しにくい傾向にある。

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朝日新聞掲載「キーワード」の解説

マンモグラフィー

乳がんを診断するため、乳房レントゲン撮影する検査。乳房を装置に挟んで圧迫して撮影することで、乳房の中を細かく調べることができる。触っただけでは見つからないような小さながんも見つけられ、早期発見に有効な手段とされている。

(2007-01-24 朝日新聞 朝刊 静岡全県 2地方)

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デジタル大辞泉の解説

マンモグラフィー(mammography)

乳癌(にゅうがん)などの乳腺(にゅうせん)疾患の診断に最も広く用いられている画像診断法の一つ。乳房撮影(法)。

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百科事典マイペディアの解説

マンモグラフィー

乳癌(がん)検診の一つで,乳房をX線撮影する画像診断法。乳房は乳腺,脂肪,血管,皮膚など,X線透過性にほとんど差のない成分で構成されているため,ふつうの胸部や骨の撮影とは別の専用装置であるマンモグラフィーを用いる。透明な板に乳房をはさんで厚みを均等にして,X線を流して撮影する。 日本人女性の癌による死亡のうち,乳癌の占める割合は年々増えており,1997年の厚生省人口動態統計によれば,胃,肺,肝臓に次いで4位となっている。日本乳癌検診学会では,1996年にガイドラインを作成し,50歳以上の女性には視触診とともに,マンモグラフィーの撮影を2年に1回実施するよう提案している。 ただし,ホルモン臓器の腫瘍は,ほかの臓器と比べて良性か悪性かの診断が難しい。1998年,米国ワシントン大学などのグループが医学雑誌《ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシン》に発表した研究によると,マンモグラフィーや触診の検査では,約3分の1が乳癌ではないにもかかわらず,疑陽性で再検査をしていたという。癌を見つけるために有効な方法ではあるが,医師によって見方が違うことも多いため,なるべく専門の医療機関で検診を受けることが望ましい。→MRI

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大辞林 第三版の解説

マンモグラフィー【mammography】

乳房レントゲン撮影法。弱い X 線で乳房の幅を撮影する。触診ではわからない微少な乳癌の発見に有用。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

マンモグラフィー
まんもぐらふぃー
mammography

乳腺(にゅうせん)疾患の画像診断法の一つ。とくに乳癌(にゅうがん)の早期発見を目的とする一次検診として広く行われている。マンモグラフィーは、mammo(乳房)とgraphy(画像)を組み合わせた造語である。
 X線マンモグラフィーではX線撮影装置に乳房をのせて2方向から撮影し、さらに乳房を圧迫筒で圧迫してスポット撮影を行う。左右両方の乳房の画像を比較して病変を判定する。乳癌であれば白い塊として写るが、乳腺密度が濃い場合も同じように白く写り、腫瘍(しゅよう)の判別はむずかしい。X線によるもの以外にCTやMRIによるマンモグラフィーもある。近年では、PET(ペット)(ポジトロンCT)の技術を利用して、ミリメートル単位の病変を発見できる陽電子乳房撮影(PEM:Positron Emission Mammography)が開発され、解像度や感度にも優れているため主流となりつつある。[編集部]

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