ミグレニン(読み)みぐれにん(その他表記)mygrenin

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ミグレニン」の意味・わかりやすい解説

ミグレニン
みぐれにん
mygrenin

片(へん)頭痛の治療薬で、アンチピリン90、カフェイン9、クエン酸1の重量比からなる。1893年に創製され、ドイツのヘキストHöchst社からこの名称で発売された。かつては日本薬局方にも収載され、頭痛薬として繁用されたが、現在ではアンチピリンの副作用から本剤はまったく使用されなくなった。

[幸保文治]

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百科事典マイペディア 「ミグレニン」の意味・わかりやすい解説

ミグレニン

鎮痛薬。アンチピリン,カフェイン,クエン酸を90:9:1の割合で含む白色粉末,苦味の薬剤。アンチピリンとカフェインの相乗作用により鎮痛作用が強く,神経痛,偏頭痛などに用いる。→劇薬

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ミグレニン」の意味・わかりやすい解説

ミグレニン
migrenin

解熱鎮痛剤,ことに片頭痛に用いられる白色の粉末合剤。主成分はアンチピリン 90%,カフェイン9%,クエン酸1%。苦みがあり,湿気,光で変化する。水に溶けやすい。劇薬で,極量は1回 1g,1日 3gである。

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