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ムラサキウニ Anthocidaris crassispina

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ムラサキウニ
Anthocidaris crassispina

棘皮動物門ウニ綱拱歯目ナガウニ科。殻径 6cm,殻高 3cm内外。殻は硬く,やや扁平な半球形。口側がやや平たく,囲口部に向ってわずかにへこむ。とげは強大で先端がとがり,殻径とほぼ同長。管足は三叉状または棒状骨片を含む。体表,とげとも一様に黒紫色。低潮線から水深 20mの浅海岩礁にすみ,岩のくぼみ,石の下に多い。本州中部以南,中国南部,台湾に分布する。産卵期は6~8月。卵巣塩漬にして雲丹 (うに) として食用に供される。卵は人工受精が容易なため,受精や初期発生の研究材料に用いられる。

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百科事典マイペディアの解説

ムラサキウニ

ナガウニ科の棘皮(きょくひ)動物。日本固有のウニ。殻はやや扁平な球状で,径4〜7cm,高さ3cm内外,厚くて堅固。殻表には暗紫色のとげを密生する。本州中部以南〜九州,香港,台湾沿岸の潮間帯付近の岩礁に多い。
→関連項目ウニ

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ムラサキウニ
むらさきうに / 紫海胆
[学]Anthocidaris crassispina

棘皮(きょくひ)動物門ウニ綱ナガウニ科に属する海産動物。本州中部から九州に至る沿岸でもっとも普通にみられる紫色のいがぐり形のウニ。岩のすきまや岩の上のくぼみに入り、流れ寄ってくる海藻そのほかの破片を摂食する。殻径5~7センチメートル、棘長4センチメートルぐらい。裸殻を帯びた暗灰色。産卵期は7、8月。生殖巣は「雲丹(うに)」として加工されるが、品質はバフンウニなどに比べてやや劣る。食用以外には発生学の研究材料として広く用いられる。日本沿岸のほか、済州島、台湾、中国南東岸にも普通に分布する。1属1種で近縁種がない。キタムラサキウニStrongylocentrotus nudusとは外観が酷似し、関東北部と日本海沿岸の一部で分布域が重なるが、分類学上の「科」の段階で異なる別系統の種である。いわゆるいがぐり形をした紫色のウニは世界各地に産し、いずれもその国のことばで「紫色のウニ」とよばれている。[重井陸夫]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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