メネンデス・ピダル(英語表記)Menéndez Pidal, Ramón

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

メネンデス・ピダル
Menéndez Pidal, Ramón

[生]1869.3.13. ラコルニャ
[没]1968.11.14. マドリード
スペインの言語学者,文学史家。「シッドの歌」をはじめとする中世叙事詩の再発見や俗ラテン語から近代スペイン語にいたる言語発達史の研究は,20世紀におけるスペイン言語学の最大の業績とされる。主著『わがシッドの歌』 Cantar de mío Cid (1908~11,44~48) ,『スペイン語歴史文法提要』 Manual de gramática histórica española elemental (1904) ,『スペイン語の起源』 Orígenes del español (26) 。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

メネンデス・ピダル
めねんですぴだる
Ramn Menndez Pidal
(1869―1968)

スペインの歴史家、言語学者。師メネンデス・イ・ペラーヨが開拓したスペイン文学、歴史研究の広大な領野をさらに専門的、学問的に掘り下げた。1910年「歴史学研究所」を創設、1914年弟子のカストロAmrico Castro(1885―1972)らとともに雑誌『スペイン言語学誌』を創刊、また2期にわたってスペイン言語アカデミー会長を務めるなど、20世紀前半のスペインの学界をリードした。数多くの優れた著作を遺(のこ)したが、なかでも『スペイン語歴史文法提要』(1904)、彼の名を一躍世界のロマニストの最先端に位置づけた『わがシードの歌研究』(1908~1912)、そして中世カスティーリャの全体像に鋭く迫った三つの作品、すなわち『スペイン語の起源』(1926)、『エル・シッドのスペイン』(1929)、『スペイン文学に見るカスティーリャ叙事詩』(1945、初出はフランス語版1910)などが有名。[佐々木孝]
『ラモン・メネンデス・ピダル著、佐々木孝訳『スペイン精神史序説』(1974・法政大学出版局)』

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