ユリウス日(読み)ユリウスビ(英語表記)Julian day

デジタル大辞泉 「ユリウス日」の意味・読み・例文・類語

ユリウス‐び【ユリウス日】

ユリウス通日

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精選版 日本国語大辞典 「ユリウス日」の意味・読み・例文・類語

ユリウス‐び【ユリウス日】

〘名〙 (ユリウスは Julius ガイウス=ユリウス=カエサルの名にちなむ) 紀元前四七一三年一月一日グリニッジ平均正午起点として数えた通日。一五八二年スカリゲルの創案したもので、年代学・天文学などで用いる。略号 J.D. たとえば日本時の二〇〇六年一月一日午後九時(一月一日一二時グリニッジ時)は二四五三七三七JDとなる。ユリウス通日(つうじつ)

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改訂新版 世界大百科事典 「ユリウス日」の意味・わかりやすい解説

ユリウス日 (ユリウスび)
Julian day

略してJDフランスのJ.J.スカリゲル(1540-1609)がグレゴリオ改暦により予想される年代学上の混乱を防ぐために考案したもので,前4713年1月1日(正午)から数えた日数であらわす。ある2時点間の時間間隔を日を単位として数え,天文古記録の調査や天体の軌道計算変光星観測などに用いて便利である。また,ユリウス日を用いれば任意の日の曜日干支なども計算で容易に求めることができる。1983年1月1日のユリウス日は2445335.5である。最近では,ユリウス日の2400000.5から改めて起算した準ユリウス日MJD)が一部で使用されている。
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百科事典マイペディア 「ユリウス日」の意味・わかりやすい解説

ユリウス日【ユリウスび】

西暦紀元前4713年1月1日正午(グリニッジ時)から数えた通日。1582年ユリウス暦からグレゴリオ暦に改暦する際,フランスのJ.J.スカリゲルが導入。英語Jurian dayからJDと略記する。年代学,天文観測の日付を統一するのに便利。たとえば1997年2月25日のユリウス日は2450505日。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ユリウス日」の意味・わかりやすい解説

ユリウス日
ユリウスにち
Julian day

前 4713年1月1日 (月曜) 正午を起点として数えた日数で,たとえば 1900年1月1日正午 (グリニッジ平均時) は 241万 5021.0日にあたる。天文学上の観測記録の基準に使用する。

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