ライオンタマリン(読み)らいおんたまりん(英語表記)lion tamarin

日本大百科全書(ニッポニカ)「ライオンタマリン」の解説

ライオンタマリン
らいおんたまりん
lion tamarin
[学] Leonthopithecus rosalia

哺乳(ほにゅう)綱霊長目マーモセット科の動物。1属1種。頭部とにライオンのたてがみのような長い毛をもつ。三亜種が認められており、ゴールデンライオンタマリンは全身を黄金色の長く美しい毛で覆われ、他の二亜種は黄金色と黒色の部分が互いに混在する。マーモセット、タマリンよりやや大きい。かつてはブラジル南東部の海岸森林に広く生息していたが、森林開発と乱獲によって激減し、現在ではわずか三か所に局在してみられるにすぎない。果実、虫食性である。数頭の小集団で生活する。

[西邨顕達]

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精選版 日本国語大辞典「ライオンタマリン」の解説

ライオン‐タマリン

〘名〙 (lion tamarin) マーモセット科の哺乳類。体長三五~四〇センチメートル、尾長二五~四〇センチメートル。頭とくびには獅子に似た長毛のたてがみがある。体毛は長く、絹状で光沢に富む。爪を用いて木に登る。尾は物に巻きつけない。果実や花蜜、昆虫や小動物を食べる。ブラジルの原生林に生息。ゴールデンライオンタマリン、ドウグロタマリン、キンゴシタマリンの三亜種に分けられるが、生息数は激減し、ゴールデンライオンタマリンは絶滅が危惧されている。シシザル。

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デジタル大辞泉「ライオンタマリン」の解説

ライオン‐タマリン(lion tamarin)

キヌザル科ライオンタマリン属の哺乳類。小形のサルで、頭・肩の毛がたてがみのように長い。果物や昆虫を食べる。ブラジル南東部の森林に分布するが、数が激減している。

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世界大百科事典内のライオンタマリンの言及

【キヌザル】より

…キヌザル科の分類は2~5属,20~30種と学者によってさまざまである。マーモセット属,タマリンSaguinus,ライオンタマリン属Leontopithecusなどが含まれ,ゲルディモンキーを亜科のレベルで含めることもある。 キヌザルの仲間は一般に小型で頭胴長20cmくらいのものが多く,外見上あまりサルらしくない。…

【絶滅生物】より

…オーストラリアのウォンバットはウシによる生息地の破壊により,タズナツメオワラビーはイヌとキツネに捕食されてともに激減した。ニューギニアのナガハシハリモグラ,キノボリカンガルーなどは狩猟により,南アメリカのメガネグマはトウモロコシの,タテガミオオカミはニワトリの害獣として駆除されて激減し,ライオンタマリンはペット,動物園の展示,医学用実験動物などに1960年ころから年間200~300頭も輸出され,1981年には生息数が100頭以下と推定される危険な状態になった。日本で絶滅寸前にあるのはイリオモテヤマネコ,ニホンカワウソ,トキ,メグロ,カラスバトなどである。…

【タマリン】より

…頭胴長15~30cm。タマリン属は,クロクビタマリンS.nigricollis,クチヒゲタマリンS.mystax,シロテタマリンS.leucopus,ライオンタマリンS.rosaliaなど10~20種前後に分類されるが,その分類のしかたは学者によって異なる。ギアナ地方,ブラジル北西部,アマゾン川上流域,コロンビア北西部などに生息する。…

※「ライオンタマリン」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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