ライナー クンツェ(英語表記)Reiner Kunze

現代外国人名録2016 「ライナー クンツェ」の解説

ライナー クンツェ
Reiner Kunze

職業・肩書
詩人,作家

国籍
ドイツ

生年月日
1933年8月16日

出生地
ザクセン州エルツゲビルゲ

学歴
ライプツィヒ大学卒

受賞
ドイツ青少年図書賞,ビュヒナー賞〔1977年〕,ヴェルヒハイマー文学賞〔1997年〕,ヘルダーリン賞〔1999年〕,ハンス・ザール賞〔2001年〕,ヤン・スムレク賞〔2003年〕,STAB賞〔2004年〕

経歴
ザクセン地方エルツゲビルゲのエルスニッツに炭鉱労働者の息子として生まれる。1951年ライプツィヒ大学に入学、哲学ジャーナリズムを学び、’55年には同大助手となった。第二次大戦を経て16歳の時すでに共産党入党、’50年代には“体制的”ともいえる詩作を発表していたが、この間に体制への疑問が生じ、内的価値感を根底から問い直すべく、’59年大学を去り一肉体労働者となる。’61年チェコスロバキアの女医との結婚を機にチェコの現代詩に傾倒、その翻訳・紹介に努め、以後、詩人・作家として活動。’73年詩集「Brief mit blauem Siegel」を発表し、若者達の熱い支持を集めながらも、’68年のチェコ事件を機に東ドイツ詩壇よりその名を抹殺され、’77年には西ドイツへの亡命を余儀なくされた。著書に、詩集「傷つき易い道」「声高でなく」「一人一人の生」、散文集「素晴しい歳月」、童謡集「あるようなないような話」などのほか、自身の秘密調査ファイルを編集した「暗号名『抒情詩』―東ドイツ国家保安機関秘密工作ファイル」がある。

出典 日外アソシエーツ「現代外国人名録2016」現代外国人名録2016について 情報

20世紀西洋人名事典 「ライナー クンツェ」の解説

ライナー クンツェ
Reiner Kunze


1935 -
ドイツの作家,詩人。
エルスニッツ(旧東ドイツ)生まれ。
ライプチヒ大学の助手をつとめた後著作家となり、1977年西ドイツに移る。詩人として有名だが、初めて書いた童話集「あるような、ないような話」で西ドイツの児童文学賞を得る。又東ドイツの日常生活を鋭く風刺した小品集「すばらしい歳月」もある。

出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報

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