ライフル射撃(読み)ライフルシャゲキ

デジタル大辞泉 「ライフル射撃」の意味・読み・例文・類語

ライフル‐しゃげき【ライフル射撃】

ライフル銃ピストルを使って所定時間中に所定の弾数で標的を撃ち、その命中率を競う競技種目により、姿勢や標的にさまざまの別がある。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

百科事典マイペディア 「ライフル射撃」の意味・わかりやすい解説

ライフル射撃【ライフルしゃげき】

小口径(スモールボア)ライフル,大口径(ビッグボア)ライフル,エアライフル(空気銃)および各種のライフル銃を使用し,一定距離の静止標的を一定の射撃姿勢で射撃し得点を競う競技。おもな競技種目は次の通り。1.エアライフル 10mの射距離で立射,膝射(しっしゃ),伏射の3姿勢総合競技と立射,伏射のみの単独競技。2.小口径ライフル スタンダード・スモールボアとフリー・スモールボアの各競技があり,50mの射距離で3姿勢総合と伏射のみ。3.大口径ライフル 射距離300mで3姿勢総合と伏射のみ。なお日本ライフル射撃協会はビームライフル光線銃)を開発,1975年の三重国体(国民体育大会)から正式種目に採用している。オリンピック種目としては,1896年アテネオリンピックから,1904年のセントルイスオリンピックと1928年のアムステルダムオリンピックを除いて,全ての大会で実施されている。1968年のメキシコシティーオリンピックから女子選手の参加が認められ,1972年のミュンヘンオリンピックから1980年のモスクワオリンピックまで男女混合で行われる種目もあった。1984年のロサンゼルスオリンピックからは女子種目は独立して行われている。種目としては男女とも,ライフル射撃に分類されている10mエアピストル,10mエアライフル,25mピストル,50mライフル3姿勢があり,男子は他に50mライフル伏射,25mラピッドファイアピストル,50mピストルなどがある。アメリカ,中国,ロシア(旧ソ連),スウェーデンイギリスなどが強豪。日本は吉川貴久が,1960年のローマオリンピック,1964年の東京オリンピックのフリー・スモールボアで銅メダル,1984年のロサンゼルスオリンピックの25mラピッドファイアピストルで蒲池猛夫が金メダル獲得,1988年のソウルオリンピック50mライフル3姿勢で木場良平が銅メダル。女子はソウルオリンピック25mピストルで長谷川智子が銀メダルを獲得している。なお冬季オリンピック種目に射撃とノルディック競技を組み合わせたバイアスロンがある。→射撃競技
→関連項目距離競技

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