ライン渓谷中流上部(読み)ラインけいこくちゅうりゅうじょうぶ

世界遺産詳解の解説

ラインけいこくちゅうりゅうじょうぶ【ライン渓谷中流上部】

2002年に登録されたドイツの世界遺産(文化遺産)で、ラインラント・ファルツ州とヘッセン州のマインツからコブレンツまで、全長約65kmのライン川渓谷。ライン川は中世から物資輸送の重要な経路であった。その流域には人々が住み町を形成して、やがて城を建設した。中世には神聖ローマ帝国の中心として繁栄した。ラインシュタイン城、ライヒェンシュタイン城、ゾーンエック城、シュタールエック城、シェーンブルク城、ラインフェルス城、グーテンフェルツ城、エーレンフェルツ城など、今もその栄華を誇る城が建ち並び、古い町並み、聖堂、修道院など、中世の景観が残されている。歴史都市ザンクト・ゴアールの川幅が狭いところには、ハイネの詩に詠まれた「ローレライの岩」がある。地理、歴史、文化、産業の複合的で貴重な景観であることが評価され、世界遺産に登録された。◇英名はUpper Middle Rhine Valley

出典 講談社世界遺産詳解について 情報

百科事典マイペディアの解説

ライン渓谷中流上部【ラインけいこくちゅうりゅうじょうぶ】

ドイツの西部を南北に貫流するライン川の中流上部に当たる,マインツからコブレンツまでの65kmにわたる渓谷。古来重要な水運ルートであったこの地域には,両岸に数多くの歴史的都市や古城が点在している。また両岸には良質のワインを産するブドウ畑が広がり,渓谷の中程には伝説と歌で有名なローレライ巨岩もあって著名な観光地にもなっている。2002年世界文化遺産に登録。

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