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ラリオノフ Larionov, Mikhail Fëdorovich

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ラリオノフ
Larionov, Mikhail Fëdorovich

[生]1881.6.3. チラスポリ
[没]1964.5.11. フォントネーオーローズ
ロシア出身の画家。舞台美術家としてフランスで活動した。モスクワ美術学校を卒業後,初め印象主義的絵画を手がけたが,未来派の影響を受け,1910年にレイヨニズムの抽象画を発表,3年後「レイヨニズムの宣言」を出し,ロシア抽象美術の先駆をなした。 14年パリに移ってからはほとんど絵はかかず S.ディアギレフのバレエ・リュスのために新しい舞台装飾を展開。夫人は同業の美術家 N.ゴンチャロワ

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ラリオノフ
らりおのふ
Mikhail Fedorovich Larionov
(1881―1964)

ロシア生まれのフランスの画家、舞台装置家。モルダビア(1991年以降モルドバ共和国)のチラスポリ近郊に生まれる。モスクワ絵画・彫刻・建築学校でセローフおよびレビタンに師事、後期印象派風の仕事を始めたが、1906年にパリへ行き、フォービスムと素朴派に影響され、田舎(いなか)の風景や兵士の生活をプリミティブなタッチで描いた。その後、夫人のゴンチャロワNatalia Sergeevna Goncharova(1881―1962)とともにモスクワの「左翼的」画家たちによる「ダイヤのジャック」「ロバの尻尾(しっぽ)」などの展覧会を組織した。11年、抽象芸術の一派たるルチズム(レイヨニスム)を提唱した。ロシア未来派の詩人たちの詩集装丁を手がけるなど、革命前のモスクワ前衛美術運動の中心的存在だったが、15年にパリに移住し、その後は夫人とともにディアギレフのロシア・バレエ団のための舞台装置を手がけた。絵画の代表作は『休息する兵士』(1911・モスクワ、トレチャコフ美術館)。38年フランス国籍を得、パリに没した。[木村 浩]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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