コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

ランブール兄弟 ランブールきょうだい

1件 の用語解説(ランブール兄弟の意味・用語解説を検索)

世界大百科事典 第2版の解説

ランブールきょうだい【ランブール兄弟】

ネーデルラントのフランコ・フラマン派の画家兄弟。ポールPol de Limbourg,ヘルマンHerman de L.,ジャンJean de L.の3人。いずれもヘルデルラントの出身で,いずれも生年は不詳,1416年ごろ没。父アルノルトは彫刻家。ブルゴーニュ公に仕えた画家マルーエルJean Malouelの甥に当たる。1399年ごろヘルマンとジャンはパリの金工師の工房で修業しており,またポールとジャンが1402年にブルゴーニュ公のために聖書写本の装飾にたずさわったことが記録に残っている。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. 収録データは1998年10月に編集製作されたものです。それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。また、本文中の図・表・イラストはご提供しておりません。

世界大百科事典内のランブール兄弟の言及

【オランダ美術】より

…ハールレムが生んだオランダ最大の彫刻家C.スリューテルは国際ゴシック様式にくみせず堂々たる量感に富んだ石彫像を制作して新たな写実主義への道を開いたが,もっぱらフランスのディジョンで活動したため出身地にはほとんど影響を残していない。絵画においてもミニアチュール画家としてフランスの宮廷で活躍したマルーエルJan Malouel(?‐1415)とランブール兄弟,ルーバンで市の画家を務めたバウツなどは,北部の出身であるにもかかわらず,通常はそれぞれフランスおよびフランドル美術史の中に位置づけられている。北部内での美術活動としてはユトレヒトのアドリアーン・ファン・ウェーセルAdriaen van Wesel(1420ころ‐89ころ)による木彫像制作や同市における伝統あるミニアチュール制作が挙げられる。…

【国際ゴシック様式】より

…これは,イタリア,ネーデルラント,ドイツの都市で経済力を得,教会,王侯と並んで芸術のパトロンとして成長した富裕な市民層の日常感覚の反映を示すものといえる。 国際ゴシック様式が最も典型的にみとめられるのは,フランス王侯の宮廷で,イタリア絵画の革新の成果と接触しながら制作したネーデルラント出身の工人たち,アンジュー公のためにタピスリー(いわゆる《アンジェの黙示録》)の下絵を制作したJ.バンドル,ブルゴーニュ公に仕えた板絵画家J.マルーエル,H.ベルショーズ,ベリー公に仕えた彫刻家A.ボーヌブー,写本装飾画家J.ド・エダン,ランブール兄弟など,〈フランコ・フラマン派〉と称せられる人々の作品である。彼らはギルドの束縛をはなれ,王侯の従僕として祝祭の装置から家具調度の修理まで美術の各分野にわたって幅広く活動している。…

【ゴシック美術】より

…ハンザ同盟諸市は民衆的な率直な画風をむかえ,14世紀から15世紀初めにハンブルクでマイスター・ベルトラムMeister Bertram von Minden(1340ころ‐1415ころ)が名高く,同じころコンラート・フォン・ゾーストKonrad von Soest(1370ころ‐1425ころ)はケルン派の様式をまじえ,マイスター・フランケは国際ゴシック様式に近づいている。フランスやネーデルラントでは15世紀初め,マルーエル,ブルーデルラムや,《ベリー公のいとも豪華な時禱書》の装飾をしたランブール兄弟らが国際ゴシック様式の最後をかざり,やがてファン・アイクは写実主義を徹底させ,油彩技法によって個人的視覚を確立して,新しい近代絵画の第一歩を踏み出す(ヘントのシント・バーフ教会の《神秘の小羊》大祭壇画,1432)。彼やファン・デル・ウェイデンらのフランドル画派は,建築よりも先んじて絵画をゴシック様式から解放したといえよう。…

【時禱書】より

…おもな写本彩飾画家としては,14世紀前半イギリスの《グレー・フィッツ・ペインGrey‐Fitz Paynの時禱書》や《テーマウスTaymouthの時禱書》などの作家たち,フランスのJ.ピュセルやJ.ド・エダンらがいる。しかし時禱書の最初の黄金時代を築いたのは《ベリー公のいとも豪華なる時禱書》(15世紀初め)を描いたランブール兄弟で,彼らは初めてカレンダー・ページに貴人や農民の生活を季節感のあふれる自然の中に描写した。その後この月暦表現の伝統は,15世紀末から16世紀前半にかけてブリュージュで国際的な写本工房活動を行ったアレクサンダー,S.ベニングやホーレンバウトらに継承された(事実,このベリー公の写本は,16世紀前半ネーデルラント総督マルガレータの時代に,一時メヘレンの宮廷で所蔵され,フランドルの写本制作に影響を与えたと思われる)。…

※「ランブール兄弟」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. 収録データは1998年10月に編集製作されたものです。それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。また、本文中の図・表・イラストはご提供しておりません。

ランブール兄弟の関連キーワードエグモントネーデルラントフランク族フランドルフランドル楽派ユトレヒト同盟ウィーデマンフランツの法則マンデスフランス雪中の狩人スヴェーリンク

今日のキーワード

トランスアジア航空

台湾・台北市に本拠を置く航空会社。中国語名は復興航空。1951年、台湾初の民間航空会社として設立。83年に台湾の国産実業グループに経営移管され、組織改編を実施した。92年に国際チャーター便の運航を始め...

続きを読む

コトバンク for iPhone

ランブール兄弟の関連情報