リゾット(読み)りぞっと(英語表記)risotto イタリア語

デジタル大辞泉 「リゾット」の意味・読み・例文・類語

リゾット(〈イタリア〉rizotto)

イタリア料理の一。米(リーゾ)をバターいため、ブイヨンを加えて雑炊風に炊いたもの。きのこ・肉・魚・貝などを入れる。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「リゾット」の意味・読み・例文・類語

リゾット

〘名〙 (risotto) イタリア料理の一つ。みじん切りのタマネギと米をバターで炒め、ブイヨンを加えてやわらかめに炊き、おろしチーズとバターを混ぜたもの。トマトサフランイカの墨入りなど種類が多い。
※旅‐昭和九年(1934)一一月号・ヴィツエヴェルサア〈加藤成之〉「キャンチを一ぱいのみながら、リゾフトーをたべて居ると」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ) 「リゾット」の意味・わかりやすい解説

リゾット
りぞっと
risotto イタリア語

イタリアの代表的な米料理。米はポー川流域でとれる。米をイタリア語でリーゾといい、リゾットはリーゾの派生語である。イタリアの米は細長いのが値段が高く、日本の米に似ているのがいちばん安い。リゾットの種類はいろいろあるが、ミラノ風リゾットの作り方は、タマネギを細かく切ってバターで炒(いた)め、その中に米を入れて炒める。次に白ワインで炊き込み、サフランで色と香りをつけたスープを加えて煮る。できあがりに溶かしたバターとパルメザンチーズをかける。ほかキノコのリゾット、レバー入りリゾットなどがある。

[西村暢夫]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

和・洋・中・エスニック 世界の料理がわかる辞典 「リゾット」の解説

リゾット【risotto(イタリア)】

イタリアの米料理。たまねぎ・米を炒め、白ワインを加え、ブイヨンを少しずつ加えながら煮たもの。仕上げにチーズを用いることも多い。きのこ・肉・魚介類などの具を入れることもある。

出典 講談社和・洋・中・エスニック 世界の料理がわかる辞典について 情報

百科事典マイペディア 「リゾット」の意味・わかりやすい解説

リゾット

イタリア料理

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

世界大百科事典(旧版)内のリゾットの言及

【イタリア料理】より

…1861年,近代統一国家が成立すると,産業革命の影響も受けて,中世紀的雰囲気は一挙に崩れた。この時機に,アルトゥージはイタリア各地の郷土料理の境界を取り除いて,スープ,ミネストレ(パスタ,ポレンタ,リゾットなどの総称),オードブル,ソース,卵,パイ生地,詰物,揚物,ゆで物,煮物,冷製,野菜,魚料理,焼物,菓子,トルテ,シロップ,保存食,リキュール,アイスクリーム,その他の項目別に整理することによって現代イタリア料理の基礎を確立したのである。 イタリアはローマ帝国以来の歴史的背景と,地中海に突出している地理的条件から,その料理も多様性に富んでいる。…

【西洋料理】より

パスタスパゲッティマカロニをはじめカネロニ,ラザーニャ,ラビオリなどさまざまな大きさや形のものが100種類以上あるといわれる。パンと同じイースト生地を薄くのばして好みの材料をのせ,チーズをちらしてオーブンで焼き上げるピッツァや,米をだしで固めの粥状に煮込むリゾットrisottoも有名である。(3)スペイン料理,ポルトガル料理 古来,多民族と接触のあったスペインの料理には,変化に富む気候風土も手伝って,地方色が色濃くあらわれている。…

【飯】より

…また,飯を食べる前にまず少量をとって別の小皿に置く生飯(さば)の風習も,広く行われていた。 欧米では,米飯はふつう野菜料理の一種とされ,付合せに用いられることが多いが,ピラフ,パエーリャ,リゾットなどの炊込飯も行われる。パエーリャpaellaはスペインの名物料理で,油でいためた米にエビ,ムール貝,鶏肉,野菜などを加え,塩,コショウで調味し,サフラン,ベイリーフ,タイムなどを入れてブイヨンで炊き上げる。…

※「リゾット」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android