リレーションシップ・マーケティング(読み)りれーしょんしっぷまーけてぃんぐ(英語表記)relationship marketing

知恵蔵 の解説

リレーションシップ・マーケティング

顧客流通業者、供給業者、社内組織(職能部門、従業員等)、あるいはその他当事者との間に、長期的かつ信頼に基づく関係的取引を構築維持、発展させるためのマーケティング活動。つまりマーケティングを、社内及び社外における様々な関係性の管理の問題として捉えよう、とする考え方。このような発想は1980年代以降、盛んにいわれるようになってきた。顧客ロイヤルティベースにした長期的取引関係、顧客や取引業者間の関係をサポートする情報技術ネットワークの構築、技術提携などの企業間連携の活発化などは、短期的で個別的な取引を容認しつつも長期的な関係をベースにしたリレーションシップ・マーケティングの発現形態といえる。

(高橋郁夫 慶應義塾大学教授 / 2007年)

出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報

DBM用語辞典 の解説

リレーションシップ・マーケティング【Relationship Marketing】

顧客関係マーケティング。リレーションシップは、関係、関連、間柄、関係、折り合い、血縁親族)関係、血のつながりの意味がある。20年前、データベース・マーケティングという言葉が登場し、直後別人によって唱えられた言葉。売り手側が買い手側と親密になるようにマーケティングを促進すべきであるとする主張。顧客のニーズ(購入商品分析)に焦点を当てるのではなく、顧客との関係強化、忠誠度(ロイヤルティ)の獲得に中心をおくことをコンセプトにしたマーケティング。単に商品を売ることに目的があるのではなく、継続取引、その結果としてのライフタイム・バリューの最大獲得に目的がある。データベース・マーケティングと同義語。

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