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リンゴハダニ Panonychus ulmi

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

リンゴハダニ
Panonychus ulmi

クモ綱ダニ目ハダニ科。体長は雌 0.4mm,雄 0.3mm内外。暗赤色。リンゴ,ナシ,モモ,アンズ,ニレなどの葉に寄生し,年間5~8回の世代を重ね,休眠卵で越冬する。リンゴの害虫として有名。日本のほかに韓国,ヨーロッパ,北アメリカ,ニュージーランドに分布する。 (→ハダニ )

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

リンゴハダニ
りんごはだに / 林葉誄
fruit tree red spider mite
[学]Panonychus ulmi

節足動物門クモ形綱ダニ目ハダニ科に属する植物寄生性のダニ。ミカンハダニと近縁な種。雌は暗赤色を呈し、胴背毛とその起点のこぶおよび脚(あし)は白色。体長は雌0.4ミリ内外、雄0.3ミリ内外。卵は赤色。世界的にリンゴの害虫として重要視されてきたが、近年、リンゴ園でリンゴハダニがナミハダニに置き換わっている現象がみられる。おもにリンゴ、ナシ、モモ、オウトウなどバラ科に寄生する。年間世代数は北海道で5、6回、青森県で7、8回、休眠卵(冬卵)で越冬する。休眠卵は枝や幹などに産卵され、非休眠卵(夏卵)は葉(裏・表)に産卵される。葉面に散開して生息し、吐糸はするが網はつくらない。被害は葉全体に散在した白いスポットとして現れる。北緯37度以北のリンゴに寄生するが、以南でも寒冷地、たとえば中国地方の山地には分布する。[森 樊須]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

世界大百科事典内のリンゴハダニの言及

【ハダニ】より

…日本からは約60種が知られるが,次のものはとくに重要害虫である(かっこ内はおもな寄主植物)。ミカンハダニPanonychus citri(かんきつ類),リンゴハダニP.ulmi(リンゴ),スギノハダニOligonychus hondoensis(スギ),トドマツノハダニO.ununguis(クロマツ,アカマツ,ヒノキ,モミ,トドマツ,エゾマツ,クリ),オウトウハダニTetranychus viennensis(リンゴ,ナシ,オウトウ,サクラ,ウメ,モモ),カンザワハダニT.kanzawai(寄主植物多数,チャの害虫として著名),ニセナミハダニT.cinnabarinus(寄主植物多数),ナミハダニT.urticae(イラスト)(寄主植物多数)。ハダニの有力な天敵の一つとしてカブリダニがある。…

※「リンゴハダニ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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