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レーダー航法 レーダーこうほうradar navigation

世界大百科事典 第2版の解説

レーダーこうほう【レーダー航法 radar navigation】

レーダーにより得られる情報を使って,船や飛行機などの移動体を安全に,かつ効率よく目的地まで移動させること。船で使用されているレーダーの表示方式は平面図表示plan position indication(略称PPI)で,この表示から得られる情報は,レーダー電波を反射する物標の極座標位置,物標の電波反射面のおおよその形状,その物標の電波反射強度などである。他の電波航法が固定局との位置関係情報のみであるのに比べ,情報の種類ならびに量において優れている。

出典 株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

レーダー航法
れーだーこうほう
radar navigation

電波航法の一種で、レーダーを利用する航法の総称。レーダーに用いられる電波は、光線と比べて霧、雨、雪、煙などの影響が少ないので、視界の悪いときや暗夜でも物標の存在が確認できる。利用法には以下のようなものがある。(1)船位測定 レーダースコープ上の映像から反射体の方位と距離が認知できるので、沿岸航法における方位と距離からの位置の線の組合せによる船位測定法がすべて適用できる。しかし、レーダー映像からは灯台や山頂など沿岸航法での目標を直接識別できないので、小島、立標、浮標などの孤立した小物標を選ぶのが普通である。(2)衝突回避 スコープ上、自船の針路と速力に応じて動く陸地や浮標などと異なる動きの映像は、航行中の船と判断してよい。他船の映像の動きをレーダー・プロッティングすることで、その針路や速力、自船との最接近距離、方位、時刻が予測でき、衝突の危険があれば適切な回避手段をとることが可能である。(3)その他 狭視界時の見張り、大洋航海から沿岸航海に移る際の地点確認、氷山・スコールなどの発見、荒天錨泊(びょうはく)中の走錨(そうびょう)看視などに利用できる。[川本文彦]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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