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ロマニスト Romanisten[オランダ]

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世界大百科事典 第2版の解説

ロマニスト【Romanisten[オランダ]】

16世紀ネーデルラントの画家で,イタリア(おもにローマ)に留学するなどして,自国の精緻な写実の伝統を離れ,古代彫刻と盛期ルネサンスの芸術家(ミケランジェロラファエロ,後にはベネチア派も)の壮大かつ理想主義的な様式を模倣吸収しようと努めた人々。南部ネーデルラントではホッサールト,ファン・オルレイ,ロンバール,フローリス等,北部ではファン・スコレルファンヘームスケルク,モル・ファン・ダスホルスト等。

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世界大百科事典内のロマニストの言及

【オランダ美術】より

…真の意味でのルネサンスは,オランダ人教皇ハドリアヌス6世の下でバチカンの美術管理にあたったファン・スコレルの帰国(1524)とともに到来したといってよい。こののち同じようにイタリア,特にローマに遊学して古代とルネサンスの成果を吸収しようとした〈ロマニスト〉と呼ばれる画家たちが続出するが,一般的に言って彼らを中心とする16世紀のオランダ美術はイタリアの理想性とネーデルラント本来の写実性のいずれをも十分に発揮できず,両者の統合という重要な課題は達成できなかった。そうした情勢の中で自己の個性を確立しえた画家としては,スペインを中心に各国の宮廷で活躍し公的肖像画の一範例を形成したモル・ファン・ダスホルストAnthonie Mor(o) van Dashorst(1512‐76),宗教主題を扱いつつも風俗的要素のなまなましい描写によって17世紀フランドルへの道を開いたアールツェンの名が挙げられる。…

【フランドル美術】より

B.ファン・オルレイの作品に見るように数学的遠近法,短縮法,複雑な運動表現なども導入される。総じて,初期フランドル絵画の精緻で親密な様式の代りに,古代と盛期ルネサンス(ことにラファエロ,ミケランジェロ)の壮大な様式にならおうとする傾向が年を追って強まるが,この傾向の推進者たち(ロマニスト)の芸術は16世紀半ば以降,F.フローリスの作品が示すように生気を欠いた形式主義におちいりがちであった。しかしロマニストも肖像画においては迫真の個性把握の伝統に新たな記念碑性を結びつけ,A.モル・ファン・ダスホルストに代表される宮廷肖像画様式を生み出して国際的影響力をふるった。…

※「ロマニスト」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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