20世紀西洋人名事典 の解説
ヴェルナー ベルゲングリューン
Werner Bergengruen
1892.9.16 - 1964.9.4
ドイツの小説家,詩人。
リガ(バルト海沿岸)生まれ。
ドイツ各地の大学で学び、第一次大戦時にはドイツ軍に志願。戦後バルト防衛軍旗手。1920年からベルリンで編集の傍ら、詩、小説を書く。’22年から作家として自立。’36年カトリックに改宗。’46年スイスに移住し、’58年にはバーデンバーデンに定住。ナチの迫害も越え「大暴君と審判」(’35年)などを書く。他に「スペインの薔薇」(’41年)、詩集「怒りの日」(’45年)などがある。ロマン派的幻想と心理的リアリズムを結合した技法で、限界状況に置かれた人間に永遠、無限の秩序が啓示されるという宗教的倫理性が貫かれている作品が多い。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報