一の筆(読み)イチノフデ

精選版 日本国語大辞典 「一の筆」の意味・読み・例文・類語

いち【一】 の 筆(ふで)

  1. 最初に書くこと。転じて、最初。第一。筆頭。
    1. [初出の実例]「一の筆にのせん肴やつくつくし〈貞徳〉」(出典:俳諧・犬子集(1633)一)
  2. 軍陣で一番首を取ったことを首帳(くびちょう)の最初にしるしたこと。第一の手柄とされた。
    1. [初出の実例]「其日の高名の一の筆(ふで)にぞ付きける」(出典平家物語(13C前)九)
  3. 年頭の書き初め。
    1. [初出の実例]「こころむや三十文字あまり一乃筆〈知徳〉」(出典:俳諧・小町踊(1665)五)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

「歓喜の歌」の合唱で知られ、聴力をほぼ失ったベートーベンが晩年に完成させた最後の交響曲。第4楽章にある合唱は人生の苦悩と喜び、全人類の兄弟愛をたたえたシラーの詩が基で欧州連合(EU)の歌にも指定され...

ベートーベンの「第九」の用語解説を読む